こんにちは、北海道に用事があるそのようなアレに「いっしょに北海道でビーチコーミングでもする?」って聞かれてほんとにビーチコーミング目当てで北海道までいったほうのにょろんです。
まだまだ関東の海も回り切れていませんが、いけるものなら北海道に行ってビーチコーミングしたい…
だって、北海道って自然がスゴイってイメージだから、ビーチコーミングで拾えるものもなんか凄い!!!そんなイメージあるじゃないですか!?
などという北海道のことも北海道ビーチコーミングのこともさっぱりわかってない初心者の予想を裏切ることなく、北海道のビーチはすごかったです…!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来
拾えるものもともかく、みてください、この日本とは思えない絶景…!!!!
(人が映ってる写真を選んだらこの広さが伝わるかと思い、あえて人が入ってる写真を選んでみました。)
行っても行っても行っても行ってもどこまでも続く崖下の海岸!!!
Contents
「望来浜」で拾えるもの前情報
というわけで、北海道でビーチコーミング、場所は札幌からバスか電車でいけるところ、かつ札幌から片道2時間以内。
という条件で場所を探して白羽の矢が立ったのが、石狩市の「望来浜」。
望来は海岸線に沿って地層が露出していて、その中にノジュールが多く含まれていて、その中からいろんな化石が産出されるのだそうです。
もっとも多い化石は二枚貝、ほかにも、巻貝、ツノガイなどの貝化石のほかに、魚類や植物、それに生痕化石(生き物の活動の足跡など)が産出されるとのこと。
昔から望来は考古学や地質学のフィールドワークの有名な場所として知られていて、にょろんは日数がなくていけなかったのですが、見に行った旅の同伴者によると、北大の博物館には望来の琥珀や鉱石や化石などが、かなりの数展示されていたとのこと。
(本気で見たかった…です…!)
インターネットで調べてみると、望来浜では市民ボランティア主催のフィールドワークや博物館主催の体験学習会など行われているらしく記事もかなり出てきて、おそらく望来は誇張では無く北海道のビーチコーミングスポットメッカと呼んでもさしつかえないビーチコーミングスポットではないかと!
化石のほかにも望来では、
- 瑪瑙
- シーグラス
- 石炭
- 琥珀
- 陶片銭貨
などが拾えるようです。
「望来海岸」の干潮時刻
今回、バスのスケジュールに予定を支配されていたため干潮時間にあわせて浜に行く、ということは出来なかったのですが、崖下の砂浜は、満潮時にはかなり…いや、ほとんど海に沈むのでは?と予想される幅の狭い浜でした。
なので、マイカーやレンタカーなど浜につく時間の調整が可能な方は、干潮時にあわせてお出かけをおススメします。
にょろんが行った2019年6月21日の望来の干潮時刻は、お昼の11時10分。
そしてにょろんが浜についたのは、干潮から2時間後のお昼12時50分くらい。
そんくらいの時間でこの水位だな!な感じでこのあとの記事を見て頂けたら。
とりあえず、じゃあ望来の干潮時刻調べるか!ってかたのために、気象庁の干潮時刻のページを貼っておきます。
「中央バス札幌ターミナル」から「望来浜」へのアクセスとコンビニ・トイレ情報
「中央バス札幌ターミナル」から「望来」行きバスの時刻表

北海道・望来海岸でビーチコーミング/バスターミナル
というわけで、今回の旅の始まりはここ!「中央バス札幌ターミナル」です。
札幌から望来までは、
「中央バス札幌ターミナル」発「道の駅あいろーど厚田」行きのバスで所要時間は1時間15分。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/バスターミナル
乗り場はこの7番から。
降りるバス停は「望来坂下」です。
今回、望来浜でビーチコーミングをするにあたって、一番のネックがこのバスでした。なにがって
本数の少なさと走ってる時間帯が…!!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来行き時刻表
みてください。
望来を通るバスは1日6本のみ。
しかも、午前中に浜に着きたかったら、朝の6時40分のバスに乗るしかない。
その次のバスは11時30分発…!
勿論、帰りのバスも一日6本。
望来を通って札幌に戻る午後のバスは14:26か18:16のみ…!
つまりですよ、仮に11時半のバスに乗るとして、望来に着くのは13時。帰りのバス迄1時間半しかない。そういう計算になるんです!
わざわざビーチコーミング目的のために北海道まできておいて、滞在時間1時間半(実際はバス停までの移動時間やその他有るのでおよそ正味1時間)なんて寂しい…!!!
とおもい、望来のあたりを管轄とする地元のタクシーに呼んだら迎えに来てもらえないか事前確認してみたところ、
「予約は受け付けてない。乗りたい時間に電話してもらって空いていたら車を回すことになるが、その日は夕方からまとまった数のお客が入っているので、いけるかどうかはかなり怪しいというか正直期待しないでほしい」
と、ほぼ最初から断るのを前提とした返事が返ってきてしまい、それでもあきらめきれなかったため、滞在予定ホテルに電話して
「土地勘が無いので他の方法が思いつかないのですが、バスと地元タクシー以外で望来からホテルまで戻る方法ってありますか?ウーバーとか他のタクシー会社とかこう…」
と相談してみたところ、
「望来はかなり僻地なので、バスか地元タクシーしかない。タクシーに断られたんなら、とにかく14時半か18時のバスのどっちかに乗るしかない。」
との返事。
いや、マイカー社会の北海道で公共機関だけを使ってビーチまでいけるだけありがたいんだ…わかってる…!!!
というわけで、行ってみて楽しくて帰りたくない!!!ってなったら18時のバスor風やら雨やら寒くてここに長居したら倒れます!な悪天候だったら14時半のバスで戻る。
という出たとこ勝負の2択でいくことに。
「中央バス札幌ターミナル」から「望来浜」へのコンビニ・トイレ情報

北海道・望来海岸でビーチコーミング/バスターミナルコンビニ
と、時刻表の説明に予想以上の文字数をかけてしまいましたが、戻ってきて次のコンビニ・トイレ情報に移ると、コンビニは小さいけど札幌ターミナルの1階にあります。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/バスターミナルトイレ
トイレは外のバスの列、1番乗り場の横にあります。
望来の近くにはないの?って聞かれたらどっちもあります!
次の地図でご説明します!
望来浜近辺マップ

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来地図
じゃじゃーん、これです!
浜への道がグーグルマップではどうやっても表示できないあぜ道だったため、航空図をベースににょろんが自分で描きました!(お正月に買ったipadpro使ってる!!!)
この地図に書いてあるように、トイレはバス停の脇、それに海水浴場の方にいくと、コンビニはセイコーマートさんがあります。
(結局にょろんはこのコンビニに立ち寄っている時間が無かったので自分の目で確認はできてないのですが、トイレが無いセイコーマートさんの店舗はないそうなので、おそらくここのお店でもトイレは借りられるのでは…?)
というわけで、いつになったら海につくの?ってくらい説明が続きましたが、望来浜周辺情報これで全部説明済みかと思うので、あとは行くだけ!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/バスターミナル
バスに乗ります!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来坂下
つきました!
海です!!!と言いたいところですが、最後にもうひとつ。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/帰りのバス
道路の向かい側の停留所でみつけた帰りのバスの時刻表を、かなり大事なインフォメーションとして最後に貼っておきます。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/帰りのバス
あっ、それから最後といいつつもうひとつ。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/トイレ
駐車場のトイレ、こんな感じです。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/トイレ
近寄ると古さが目だって二の足を踏んでしまった為にょろんは入りませんでしたが、とりあえずここにあります、っていうのと……
こんな感じの無人トイレなので、怖がりの方はセイコーマートさんまで行く予定にしておいた方がいいかもしれませんという、現場からの説明は以上です!
「望来坂下」から「望来崖」への道順

北海道・望来海岸でビーチコーミング/海への道
望来坂下のバス停から崖がある方の望来浜への道順は、バス停の手前の橋をちょっと戻って、

北海道・望来海岸でビーチコーミング/海への道
正利冠川の立て看板が見えたら、川のほうを向く。すると

北海道・望来海岸でビーチコーミング/あぜみち
この道がそうです。
ビーチコーミングをはじめてから、
「ほ、ほんとにここ通って大丈夫なんでござるか??」
みたいなあぜ道を通る機会が増えてるんですが、この道もなかなか…
けもの道ではないけど、どう見ても私道っぽくて気後れする…
しかし他に道はないのでここを通してもらうしか…

北海道・望来海岸でビーチコーミング/河口
しかしそんな気まずいタイムも1分足らず。
つきました!
ここが望来!!!
「望来海岸」で拾えたもの

北海道・望来海岸でビーチコーミング/浜
河口から右見たトコロです。こっちの右が望来浜海水浴場。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/浜
本日にょろんが用があるのは左のこっち。
海岸線に沿って露出した地層。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/浜アップ
望来の砂浜アップです!
と言いたいんですが、望来浜、場所によって砂の雰囲気がかなり違ったので、いくつかアップを。
これが河口からでてすぐの砂浜。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/浜アップ
海際はこんなかんじ。すごくちいさな木切れのチップ。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/浜アップ
それから河口から離れ崖下を海岸線沿いにずっと行くとこんな感じの砂浜。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来浜
これがほんとに行っても

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来浜
行っても

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来浜
行っても……
ね?ちょっとずつ崖のカタチ変わってるのわかりますか?
おなじ崖を角度変えてとってるんじゃなくて、海外線沿いに緩いカーブを曲って向こうに見えた崖をとって、さらにカーブを曲って崖をとって、以下同文してるんです。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/望来浜
振り返るともう最初に降りてきた河口はどこにも見えない。
荷物が重かったんで河口そばのテトラポットの上に置いてきたんですが、まったく視界に入らなくなってしまった為、そのたび荷物を取りに行ってベースキャンプを移動させました。
結局、浜にいたのは1時間ちょっと。14時半のバスで引き返すことに。
いまにも振り出しそうなお天気……はウインドブレーカー着てたから問題ないと思ってたんですが、札幌市内よりずっと風が強い&風が冷たかったため、ウインドブレーカーを着てても風邪をひきそうで…
でも実は、望来行きのバスに乗った時点で雨が降り出していたのに、望来にいる間だけは雨が止んでいたんです。
もうそれだけでホント有難い!!!ありがとう望来!!!ありがとう北海道!!!
嵐の中のビーチコーミングは、きっとつらかった!!!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/瑪瑙?
などと雨じゃないお天気に感謝しながら、琥珀…のわけはないな、瑪瑙…かな?

北海道・望来海岸でビーチコーミング/??
拾って見せたらそのようなアレにウニの完品だよって言われたんですが、ウニですかね、これ?!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/陶片
あっ、陶片!

北海道・望来海岸でビーチコーミング/シーグラス
そしてシーグラス!しかも模様入り!
これ以外にもシーグラスいっぱい拾えたんですが、望来のシーグラスはビール瓶の底まるごとみたいなおおきな塊でさえ、綺麗に丸かったです。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/かに
あとひろって帰らないものとしてはカニとか扇貝っぽい貝殻とか…

北海道・望来海岸でビーチコーミング/さざえ
綺麗な色のミニサザエも撮る?って聞かれたから撮らせてもらいました。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/貝殻
ほかにも貝殻はこんなのがおちてました。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/貝殻
とくにこれは大きくてきれいで丸かった…

北海道・望来海岸でビーチコーミング/木切れ
あと、望来は流木もすごくきれいでした。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/木切れ
大きいのから小さいの迄こんなつやつやに研磨されてる。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/気になる石
大きすぎて持って帰るのをあきらめたけど気になってパシャった石。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/足跡
大きな犬の足跡。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/貝化石
「どうしても貝化石見つけたかったんだ。みつけられてうれしい。」
っていってそのようなアレが見せてくれた貝化石。
おおー!
ほんとにザ・化石!!って感じ。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/貝化石
にょろんは一個も化石は拾えてない、っていったら哀れまれて分けてもらえました。

北海道・望来海岸でビーチコーミング/選別タイム
時間もおしてきたため、ここで選別タイム。
1時間しか浜にいられなかったけど、かなりいっぱい拾えました。
「望来浜」で拾った石で思い出の『私が拾った石図鑑』作り!
そして今日、この記事を書くにあたり、恒例の「望来浜」で拾った石で思い出の『私が拾った石図鑑』をつくりました。
これです。

「望来浜」で拾った石で思い出の『私が拾った石図鑑』作り!
見どころは、ちっちゃい2粒だけだけど拾えた石炭、それにたくさんの瑪瑙と玉髄、石英、シーグラス、陶片、チャート……
まあ、わるくはない。だが、あんな絶景ポイントまでいっておいて、割と普通のラインナップ……?
とこれを見た方がそんな感想を抱くのももっともです。
にょろんもそう思いました。
しかし、望来浜の名誉(?)のためにいってくと、普通のラインナップなのは、これがにょろんが拾ったものの図鑑だから!
いっしょにいったそのようなアレが望来浜で拾った一部をご覧ください。
(まだまだいっぱいあるのですが、とりあえずにょろんが見ても「おおー!これはあの!」ってわかるような珍しい石を借りてきました)
これです。

「望来浜」で拾った石(借り物)
とても同じ時間同じ浜に行ったひとの収集物とはおもえない、この、レアセレクション!
瑪瑙の大きさも全然違うっていうか、ザ・瑪瑙!!!って感じ!
図鑑を作るよりまえ、浜にいる時から、なんかにょろんとそのようなアレがみつけてくるものが全然違うなって思ってたんです。
にょろんは「おおー奇景すごいー!」とかいいながら波打ち際でめずらしい色の海を撮ったり、光る石を拾ったり、となんというかこう…いきあたりばったり小学生のような石の拾い方。
対するそのようなアレは、小学生の時ならヒエログリフが読めたとか言う考古学地層化石大好き勢で、浜に行く以前、さんざんネットで下調べをし、どこにどういう感じのものがあるか完ぺきに学習したうえで崖下を見てまわってる……要は確固たる目当ての石があってそこを探してるピンポイントな拾い方。
つまり、石を拾うにも知識が要る!!!
そんな当たり前のことを痛感した望来でした!
まとめ
というわけで、今回は絶景凄い!石炭と貝化石と瑪瑙!北海道・望来浜でビーチコーミングをお送りしました。
まとめると、
- 望来は札幌からバスで1時間15分で行けちゃう札幌近場のビーチコーミングスポット。
- バスの本数と走っている時間帯が限られているので、バスでお出掛けの際はあらかじめ時刻表を確認の上お出かけください。
- 海岸線に沿って地層が露出した場所として、その景色は圧巻です。
- しかも海岸では化石や石炭、琥珀など珍しいものをはじめ、シーグラス、チャート、陶片などいろいろが拾えます。
にょろんはこれまで何にもわからずただ自然楽しー!石拾うのもたのしー!って出かけていくのも悪くないものだって思ってたんですが……いや、今でも本気でそう思ってるんです。
だって、ビーチコーミングが趣味じゃなかったら、きっと、こんな絶景の浜に来ることさえなかった。
が、それはそれとして今回の旅で、わからなくても楽しいけど、わかって出かけたら同じ景色がもっと違って見えるんだろうな、って思ったので、そろそろ家に溢れている調べても自分では断定の出来ない石やら化石やらがなにかわかるような…そういう市民ボランティア主催のフィールドワークとか博物館主催の体験学習会に参加してみたい…
しかし、いったいどこでそういう情報を手に入れれば????
といいアイディアが思い浮かばないにょろんでした!