こんにちは、金継ぎの代わりに金色のマニキュアが使えるらしいと小耳に挟んで、思わず、金色のマニキュアを買いに行ってしまった方のにょろんです。
気になりますよね!?もし、使えたらすっごく簡単ですし!経済的ですし!
でも、使えるよ~というページはあったんですが、金継ぎと金のマニキュアではどのくらい見栄えが違うのか、比較検証のページは見つけられなくて……
ということで、見つけられなかったら人に頼らず自分でやるしかない!というわけで、比較実験してみました!
この間、陶片の表面加工実験では、惜しくもレジンに軍配が上がってしまったけど、今度こそ期待しているぞ、マニキュア!!!
というわけで、今回こそマニキュアでもオッケー!という結果を期待し実験してみたんですが、結果はというと………

金マニキュアと金継ぎの塗り比較
金継ぎの独り勝ちでした…!
金継はジョイント部分も、シーグラスのサイドもパッキリキッパリ存在感もあらわに綺麗な仕上がり!
マニキュアは、……シーグラスの霊圧が消えてる…!?
シーグラスで試してみました!金マニキュアと金継ぎの塗り比較

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・シーグラス
というわけで、今回、実験に使ったのはシーグラスです。
陶片はそんなにもってないけど、シーグラスなら河津で拾ってきたシーグラスがコーヒー瓶(大)いっぱいもってる!
作るのは前回の陶片チャームとおなじ要領で、エポキシパテでヒートンとシーグラスをくっつけたシーグラスチャーム。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
前回とおなじ工程ですが、軽く説明をいれると、使ったのはダイソーで買った耐水エポキシパテ。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテを切る
容器から取り出してカッター(もしくはハサミ)で切ります。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
中は灰色、外は緑色のパテを手早く練って1分以内に作業を完了させます!

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・エポキシパテ
ということで、貼りつけ合わせました!
おいおい、ちょっと待て!わからないとでも思ってんのか?
白いほうのシーグラス違うのにさし変わってるじゃないか!?
って突っ込まれそうですが、深い意図はありません!
1分が短すぎる時間との勝負だったんで、気が付いたら違うシーグラスに貼りつけちゃってただけです!
(机の上に要らないものを出しておいたにょろんのバカ!)
みての通り、表面レジン加工してないやつですが、それで条件フィフティな比較はできないので、作業中にこっちだけレジン加工を組み込むつもりでおります!
ので、気にしないで頂けたら!
というわけで、そこはちょっとだけ今は忘れて、とりあえずエポキシパテが乾くまで1時間待ちます。

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・マニキュア
乾いたところで、いよいよ、マニキュアの出番。
ラメじゃダメ、粒子が大きいのもだめ、と金継ぎに一番近そうな細かい粒子の金色のマニキュアをさがし、セリエさんとダイソーさんを梯子してやっとみつけてきた上品繊細な金色マニキュアです。

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・塗ります
塗ります。……と、ここで、気になる事発見。
下の薄黄緑色が、うっすら透けて見えてますね…?
金継ぎは「盛る」ってかんじで、塗るとエポキシパテと混じり合わず表面にとどまってくれる感が強いんです。
が、マニキュアは塗ると「沈む」って感じで、下地となじんで下の色が透けて見えちゃう印象です。
このあいだのレジンとの比較でも思ったんですが、マニキュアのコーティングって、下地に向って「しみ込む」って感じなんですね…
ふだんそういう事を考えながらマニキュアを使ったりすることないから、気づいてませんでした。

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・塗ります
重ね塗りでなんとかなるかなぁ?って、UVライトに入れて乾かしたところで、もういっぺん厚塗り。
よし、これで下の色みえなくなりましたね!?

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・塗ります
さ、そして、ここでレジンです。
ね!?これで条件フィフティ。ピカピカツヤツヤのシーグラスになりました。
金色のマニキュア部分もレジンでコーティング出来て、一石二鳥です!って思ってたら、

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・はげちゃいました
乾いたところで、すでにポロっと禿げ始めた…
ええ?!なぜ!?マニキュアはエポキシパテと相性悪いんです?!
頑張れマニキュア!!

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・乾かします
とりあえず修復。これでよし!サイドも塗っていきます。
そして金継ぎのほうも……と言いたいのですが、すみません。
予想外にマニキュアが難航、逆に金継ぎの方は前回と同様、まったくスムーズだったため、気が付いたら金継シーグラスの途中工程の写真撮っていませんでした…
というわけで、陶片でチャームを作ったときの写真の流用になりますが、とりあえず金継ぎコーティングに必要な工程をさらっと説明すると、

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継材料
必要な道具は、
- 新うるし
- 金粉
- 新うるし薄め液
- ストロー(薄め液を1滴だけ取り出したいときに使います)
- 長楊枝(筆がわりです)
- 豆皿
の6つ。
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2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
小皿に金粉をいれて

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
粉とうるし液が1:1くらいの目分量で新うるし液を投入。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
よく混ぜます。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
塗ります。

金マニキュアと金継ぎの塗り比較
完成したのがこちら!
こ、これは……ひとつだけみてた時には、マニキュアでもいいんじゃ?って思ってたんですが、こうやって条件いっしょにふたつ並べちゃうと月とスッポン!
金継ぎシーグラスチャームは、ジョイント部分も、シーグラスのサイドもパッキリキッパリ存在感もあらわに綺麗な仕上がり!
金マニキュアシーグラスチャームは、ジョイント部分はもろく剥げやすく、サイド部分もガラスに沈んだかんじでぼんやりした印象…

金マニキュアと金継ぎの塗り比較
ライトでそうみえるのか?!と思って前後を逆にして光の位置を変えてみました。
が、やっぱり、金マニキュアシーグラスチャームの方は下手な工作感がスゴイ…!
そう、この残念な感じを一言でいうと、下手な工作感…!!!

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・横
横もね、ほら、金継ぎの方は存在感パッキリ!

金マニキュアと金継ぎの塗り比較・横
マニキュアの方は、ぼやぼやーっとしてて……
金継ぎシーグラスチャームは、「みよ、この出来栄えを…!えへへ!」という達成感一杯。
金マニキュアシーグラスチャームは、「頑張ったな、うん……わかってる、頑張ったんだよな、うん……」という挫折感いっぱいの結果に。
まとめ
というわけで、ホントに金マニキュアが金継ぎのかわりにつかえたら素敵!と思って検証してみたわけですが、
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- 金継ぎシーグラスチャームは、ありよりのあり!
- 金マニキュアシーグラスチャームは、なしよりのなし…
-
という結果になりました。
※にょろん個人の感想です。
そして、にょろんが個人的に抱いた感想には、にょろんはマニキュアが下手!というそもそものスキル不足が大きく起因している可能性があります。
しかし、金継ぎだって正直、触ったのはこれが三度目なのです!(もっと練習したいんですが、金継ぎ、いかんせん乾くのに時間がかかるので、なかなか気軽にぴゅっと練習できない…!)
ってなわけで、スキル不足はどっこいどっこいという前提条件から考えると、やはり、せっかく作るんなら下手なものよりはうまく作れたものの方が嬉しい!!!
というわけで(にょろんのなかでは)金マニキュアは金継ぎの代わりにはならない!
という結論に、せっかく見つけてきたこの繊細かわいい金のマニキュアは、普通に指に塗って使おうと思います!