こんにちは、ビーチコーミングで拾ってきた陶片でピアスが作りたくて仕方ない方のにょろんです。
どのくらい本気で作りたいかというと、実は、ビーチコーミングを始めた去年の秋からこっち、陶片ピアスを作るためにレジンを始めてみたり、初めての金継セットを買ってせっせと金継の練習しているほど…!
我が事ながら、メチャメチャ本気じゃないですか…!
でも、陶器ピアスの完成品はまだ一つもなかった……
何故かというと、陶片ピアスの作り方がわからなかったから。
いやいやいや。なにいってんだ、おまえ?
いったいどんな凝ったピアスを作ろうとしてるんだ?
「陶片 ピアス 作り方」ってWEB検索をかけたら、いっぱい出てくるだろ?
初心者なんだから、まずは、陶片の後ろに接着剤でピアスのポストをくっつけただけの簡単なやつを作ってみろ!
100人が聞いたら100人にそう言われるかと思うのです。
にょろんだって、そうしたいのはやまやまなんです!!!
不器用な自分に最初からブリリアントなマスターピースが作れるとは思ってない!
いや、陶片はそのままで十分可愛いから、素材の可愛さを生かし、ボンドでピタッ!で終わらせたい!!
でも、それが出来ない。
何故かというと、相手は陶片…!
陶片といえば、当たり前ですが海から拾ってきたもの。
それをピアスにするっていういうことは、体に開けた穴のすぐ近くに、それが触れるという事!
つまり、そんな陶片をアクセサリーパーツとして使うには、なにげにクリアしないとならないことが結構いっぱいあるじゃないですか!!
- まずは陶片を漂白したほうがいいの?
- それとも煮沸消毒?
- あるいは両方?
- さらには、身体に無害なよう、樹脂ポストを使いたいんだけど、出来る限り、身体に無害な接着剤って何をつかったらいいの?
- さらに体に無害をクリアしつつ、陶片(陶器)と樹脂ポストが完全にくっつく相性のいい接着剤ってナニ?
ね!?!?!
アクセサリー作る以前のところで、完全に迷子になってます!!!!
というわけで、WEB検索をかけても、そんな疑問が一発解決する記事を見つけられず、ずっと拾ってきた可愛い陶片たちをただ見つめてるだけ……
だったんですが、やっぱりそろそろピアス作ってみたい!
ということで、自分はここがわからずに手をこまねいていた!なところを本腰いれて調べて、これなら大丈夫!と思えるピアスを作ってみました。
そんなこんなで今回の記事は、そんなにょろんが作った簡単で安全な陶片ピアスの作り方・煮沸消毒から接着剤の選び方まで、です。
同じように、陶片をアクセサリーパーツとして使いたいんだけど、まず安全衛生面をどうクリアしたら??
って同じところで悩んでいる方の何かしらの助けになれば幸いです。

陶片ピアスの作り方・陶片
Contents
陶片をアクセサリーパーツとして使うのにクリアすべき点
というわけで、冒頭でも書きましたが、陶片をアクセサリーパーツとして使うのにクリアしないとならない問題は、大きく分けて2つ
- 陶片の衛生的な処理方法
- 安全で陶片と相性のいい接着剤の選び方
これらについて、まずは調べて分かったことから。
陶片の衛生的な処理方法について
まずは陶片の衛生的な処理方法について。
- 陶片を漂白したほうがいいのか?
- それとも煮沸消毒?
- あるいは両方?
なのか。
結論を先に言うと、「陶片なら、煮沸消毒のみ行う。」 のがよさげな感じです。
何故かというと、
陶器・磁器に関わらず、漂白剤をつかうと、中に漂白剤が入り込んでしまう可能性がある可能性があるとのこと。
ナニソレ怖い…!にょろんも本気で知らなかった…!
磁器ならOKと思って、数年に一度くらい漂白剤使ってました…そうか、磁器だと本来傷のないはずのところに漂白剤がしみ込んでもっと怖いのか…
という、うっかり知っちゃったライフハックはともかく陶片ピアスに話を戻すと、身体に安全なようにと思って漂白剤を使おうとしたのに、逆に漂白剤のしみ込んだ陶片を作り上げてしまっては本末転倒ですからね…!
安全で陶片と相性のいい接着剤の選び方
さて、次にクリアすべきは、安全で陶片と相性のいい接着剤の選び方。
これについては、ネットの海を調べまくった所、わかったのは、
- 安全面をクリアするには、乾くと完全に樹脂化するエポキシ剤がいいらしい。
- 陶器と樹脂ポストをくっつけるには、2液の液体タイプ(透明)のエポキシ剤がいいらしい。
なんと、安全面と相性面、どちらもこたえはエポキシ剤!
そう言えば、金継の本にも、寄び継ぎにはエポキシ剤を使えって書いてあった…!
呼び継ぎで箸置きを作るときにもエポキシ剤を使うのなら、エポキシ剤ってもしかしてすごく安全なのか?!
と思って調べたところ、
エポキシ樹脂は、作業中の液体の間は、直接触るとかぶれの恐れがあるので取り扱いに注意が必要だけど、完全に硬化したものは無害で強靭なのだそう!
めちゃめちゃこれで大丈夫オッケー!なやつじゃないですか!
しかも調べたら百均にも売ってる…!
しかも何買ってきたらいのかわからないくらい、百均のエポキシ樹脂にもいろいろ種類ある…!

陶片ピアスの作り方・接着剤
というわけで、さっそく買ってきました!
これがそうです。強力接着剤。エポキシ2液混合タイプ!
これで、疑問はすべてクリア!材料も揃いました!あとは作るだけです!
一番の基本!簡単で安全な陶片ピアスの作り方
というわけで、まずは煮沸消毒からです。
陶片の煮沸消毒の方法は、ごくごく普通に、普段ガラス瓶を煮沸するときの方法でOKだと思います。
そんなことしたことない!って方の為に、実際、にょろんがやった方法を下記に記載します。
大丈夫、簡単です!必要なのは鍋と水とタイマーだけ!

陶片ピアスの作り方・煮沸消毒
陶片の煮沸方法のやり方
- 小鍋に陶片と陶片が完全に浸かる量の水を入れ、火にかけます。
- 沸騰したら5分煮ます。
- 鍋から取り出し自然乾燥させます。

陶片ピアスの作り方・自然乾燥を待ちます
もう、乾かしてるだけでかわいい!!
なんて言ってると話が進まないので、真面目なところ、
ポイントは、沸騰してから陶片をいれるのではなく、水から煮ること。
沸騰したお湯に入れると急激な温度の変化に陶器が割れることがあります。
多分、陶片はちっちゃいから大丈夫…と思いつつ、世界でたった一つしかない、ピアスにしたいほど可愛い陶片が割れたら泣く…!ということで、にょろんは水から煮ました。
多分大丈夫とは思いつつ、煮たら、陶片が劣化したり、模様が落ちたりはがれたりしたり…しない…よね?
と心配していましたが、

陶片ピアスの作り方・自然乾燥を待ちます
この通り、なんともありません!よかった!
次に、エポキシ剤で樹脂ポストと陶片をくっつけます。

陶片ピアスの作り方・陶片とキャッチ
どの陶片をピアスにするか迷いましたが、今回はこの陶片をピアスにすることにしました!
陶片と樹脂ポストくっつける際、陶片の接着面がボコボコの場合、紙やすりなどで表面を平らにならしてやる必要がありますが、今回のにょろんが使うものは裏もつるんと綺麗だったので、綺麗なOKということで省略しました。

陶片ピアスの作り方・接着剤
というわけで、さっき買ってきたエポキシ剤です。
エポキシ剤の使い方
エポキシ剤の使い方は、
1)まずは接着面に汚れがないか確認して、汚れがあったら拭き取ります。
2)キャップ上部の突起でチューブに穴をあけ、同量のA剤とB剤をチューブから出して混ぜます。

陶片ピアスの作り方・接着剤を出したところ
3)A剤を出したところです。
混ぜるのに使ったのは、オーブンシート。
レジンの時にも使ってるのですが、少量混ぜあわせるのに使って、その後、そのまま捨ててしまえるので便利です。

陶片ピアスの作り方・混ぜます
4)B剤を付属のハケで混ぜあわせたところ。
B剤出したところでも写真をとろうとしたのですが、10分で乾燥するといううたい文句のおかげか、出したら即ねっとりし始めたため、慌てて攪拌。

陶片ピアスの作り方・乾かします
5)乾かします。10分で乾くとありましたが、10分経ったところで触ったらベタベタしたので、もう10分、さらに10分、と延ばし、結局乾いたのは1時間後。
(まだちょっとベタベタしてると言えなくもないので、使用までには、ひと晩以上置いた方がよさそうです。)

陶片ピアスの作り方・くっつけました
6)とりあえず乾きました!世界に一つだけの陶片ピアスの完成です!

陶片ピアスの作り方・乾きました
黒い机の上だと、どうやっても焦点がピアスにあわなかったため、家にあった色紙の上に置いてみたところ、もうこれだけで、本気で可愛い!
しかしにょろんはここでマンゾクせず、さらに遊びます!

世界にたったひとつだけの陶片ピアスと専用シート
どうです?!作業時間おおよそ10分、即席でピアスシートを自作してみました!
いやーん!お店屋さんみたい!(自画自賛!)
勿論、これはただのお店屋さんごっこ。
売りモノじゃないんですが、自分用でもピアスと一緒に専用シートを作ると、かわいらしさも愛着も倍増!

世界にたったひとつだけの陶片ピアスと専用シート
世界にたった一つだけのピアスと一緒に、世界にたった一つだけのピアス専用自作シート、おススメです!
まとめ
というわけで、今回は簡単で安全な陶片ピアスの作り方・煮沸消毒から接着剤の選び方までをお送りしました。
まとめると、陶片でピアスを作るときには、
- 消毒は、煮沸消毒オンリー。
- 使う接着剤は2液の液体タイプ(透明)のエポキシ剤で!
- エポキシ剤は百均で買えます!
そんなこんなで、ビーチコーミングをはじめて半年。にょろんは一番シンプルなピアスが作れるようになったことで、やっと陶片アクセサリーの門戸がひらけました!
今回は素の表面をいかしてそのまま使ったけど、今度は表面をマニキュアやレジンで艶加工して作ってみたい!とか、
陶片に穴をあけるのは大変そうだってあきらめてたけど、このエポキシ剤があれば、吊り下げ型のピアスも夢ではないのでは?とか、
そうだ、エポキシ剤があれば陶片の寄び継ぎも作れるんだった!と、
これからの陶片アクセサリーに夢広がるにょろんでした!