こんにちは、
「陶片でアクセサリーを作ろうと思った時、一番、敷居が高いなぁって思ってる事ってナニ?」
って聞かれたら、
「ずばり、陶片に穴をあけることですよね…!?」
って答える方のにょろんです。
いや、やり方がわからなくて躓いていた陶片の衛生処理法と違い、一応、やり方は一応知ってるんです。
陶片やシーグラスに穴があけたかったら、ダイヤモンドカッターを使うんですよね。
そして、なんでも百均で売ってるこの世の中、百均に行けば、百円ではないけれど、穴あけ用のミニルーターとかピンバイスとか売ってるんですよね……
と、ここまでは知ってるんです。
しかし、それが自分に出来るかというと、それはまた別問題。
レジンにさえ穴ひとつマンゾクあけられないにょろんに、陶片やらシーグラスやらに穴なんて、とてもあけられる気がしない…!!!
と思って、それでも陶片でアクセサリーが作りたかったら、穴をあけられるようになるしかないのか、それとも他に方法が有ったりしないのか…
とずっと、穴をあけなくて済むナニカ便利アイテムを探していたのですが、前回、陶片に相性のいい接着剤ということで、エポキシ接着剤についていろいろ調べたとき、エポキシパテなるものがあると知り……

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
これです。
ねんどみたいに切って練って貼り付けるだけ。
これをみて閃いたのです。
もしかしてもしかしなくても、このエポキシパテがあれば、陶片に穴をあけなくても、チャームが作れるんでは?
というわけで、やってみたら、案の定、陶片に穴をあけるよりはるかに簡単に作れたので、今日はその方法を紹介したいと思います。
穴あけ不要!エポキシパテと新うるし金継ぎでつくる、超簡単なチャームとそのチャームをつかったピアスの作り方です。
Contents
穴あけ不要!エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャームの作り方
工程1)完成デザインをイメージする
というわけで、実作業にはいるより前、自分がどんなものを作ろうとしていて、そこにどんな工程が発生するのか明確にすべく、まずはイメージ画を作っていくことに。
なにせエポキシパテの作業時間は1分以内。
イメージぼんやりモタモタしてると、失敗しちゃいますからね。
実験に使っていい陶片などない!拾ってきた陶片はどのこも一等賞!!
というわけで、初回から成功する気満々の本気が伺えます。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・イメージ画
今回、チャームにしようと思っている陶片と、そこにつけたいと思ってるねじ式ヒートン小です。
ねじじゃなくて、差し込み式でもいいきもしつつ、ねじ式の方が頑丈そうだと思ってねじを選びました。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・イメージ画
やりたいイメージとしてはこんなかんじ。
灰色の部分がエポキシパテ。
こんな感じに、ヒートンと陶片の繋ぎにエポキシパテを使ったら、陶片に穴をあけることもなく、簡単にヒートンと陶片が頑丈にくっつくんじゃないかな?という期待です。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・イメージ画
エポキシパテのままでは無骨なので、エポキシパテの上からこんな感じに、新うるし金継ぎを塗って…

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・イメージ画
どうしよう?周りも一周、金継ぎでぐるっといっとく?
それともやめとく?
ううーん、悩みますね…
やってみないとどんな感じかわからないから、試しに今回は両方やってみようかな…

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・イメージ画
そして金具は…金継の色に合わせて、今回は金メッキの金具かな?
金に負けちゃう気がするから、表面、艶加工しとく?
そうだな、そうしよう!
とここまで具体的にイメージして、では実作業開始です!
工程2)エポキシパテでヒートンと陶片を接着する

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・陶片
さてそれでは、まず用意するのは、表面艶加工した陶片。
陶片の表面艶加工ってなんだ?ってかたはこちらをみていただけたら。
下の白い紙は、クッキングペーパー。作業の時、これを敷いておくと、周りが汚れなくて便利です。
そして短時間決戦という事で、すでにヒートンもスタンバイ済みです。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
そして今回使用するエポキシパテは、さっきのこちら。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
ひとことでエポキシパテと言っても、ダイソーさんにさえ、こんなに種類があって迷ったのですが、…なんとなく、耐水の方がいいのかなぁ?ということで、今回は耐水タイプを選びました。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
プラ容器から取り出したところです。灰色って書いてあったから、てっきり緑色は保護フィルムの色なんだと思ってたんですが、どうみても緑色のねんどです。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテを切る
ハサミかカッター出来るらしいので、カッターを使いました。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ
あっ、中が灰色!
なんて言ってる場合じゃなく、ここからは練ってる写真撮ってる暇もない短期決戦です。
なにせ作業時間1分って書いてありますから!
作業用にビニール手袋を出してあったんですが、ねんどがビニール手袋にくっついちゃってうまく練れなかったので、結局素手で作業しました。
(人によってはかぶれることがあるらしいのですが、にょろんはすぐ手を洗ったおかげかかぶれることはなかったです。
しかし、次回はビニール袋をつけて練れるようにしたい…。)
1分しかないと思って慌ててたんですが、1分で急速カチンコチン!って感じではなく、5分くらいはもたもた成形している時間がありました。
このへん、季節や条件に寄り変わってくると思うので、参考のひとつとしてということで。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ接着
くっつけ終わりました!
混ぜたら灰色になるのかな?って思ってたんですが、どうみても薄緑色です。
万能エポキシパテ(明灰色の方)を選んだ方がよかったのか…?
そして、練ってヒートン刺して陶片にくっつけるくらい、簡単簡単!
って思ってたんですが、これがかなり難しい!
ちっちゃい陶片を選んだからだと思うんですが、出来る限りエポキシパテの部分を最小限にっておもったら、エポキシパテからヒートンがはみ出すはみ出す。
これでよし!って思ってても、形を整えているうちに、パテからヒートンのお尻が斜めに出てきたりしてうまく収まってくれない。
ということで、にょろんがあみだしたうまくいくコツは、
おおきな塊を作った所からスタート!して以下の通り。
- 成形しながら余分をちぎって除去していくとかいう考えは捨て、余分は無し。ヒートンと陶片をくっつけたいだけのパテを手のひらでコロコロに小さく丸める。
- 丸めたパテの中心にヒートンをぷすっと刺す。
- そしてヒートンを刺した側とは反対方向を、陶片に向ってただぎゅーっと押し付けて終わり!ではなく、押し付けてぐにょっと変形した部分で陶片をかませるっていうか包むような感じで。
- そしたら手に持ったまま指で成形しようとせず、床のクッキングペーパーに軽く押し付けて成形して終り!
こんな感じです!

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・エポキシパテ削り
パッケージに乾くまでに1時間と書いてありましたが、1時間たったらホントにカチコチに!
どんな感じのカチカチ具合なの?って聞かれたら、樹脂なので、よく固まったレジンみたいな感じ…が一番近いかと。
削りは無くてもいいかな?と思いましたが、とりあえず気のせい程度にネイルやすりで削っておくことに。
工程3)新うるしでパテと陶片を着色する

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継材料
そして次に工程3。新うるしの出番です。
必要となる材料はこちら……の前に、まずは新うるしの説明から。
新うるしとは?
「新うるし」とは一言でいうと、かぶれない&本うるしとちがい、数日で乾く!がウリの「合成うるし」のことです。
にょろんは金継キットセット一式で買いましたが、東急ハンズなどでも売ってるほか、楽天とかでバラ売りもしていてお値段もお手軽。
金継ぎをやってみたいけど、なんとなく敷居が高そうなイメージ!というかたが、まずとっかかりとして試してみるのは最適のアイテムかと!
にょろんもそう思ってキットを買ったわけですしね!
とりあえず、最低限必要なものは、
- 新うるし
- 金粉
- 新うるし薄め液
の3つ。
新うるし
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桜井釣漁具(SAKURA) ふぐ印 新うるし 本透明 10g 価格:340円 |
薄め液&金粉
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桜井釣漁具(SAKURA) ふぐ印 新うるし 金 +うるし薄め液★セット(普通郵便。代引き不可) 価格:880円 |
- ストロー(薄め液を1滴だけ取り出したいときに使います)
- 長楊枝(筆がわりです)
- 豆皿
の3つはご家庭にあるものでOKです。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
というわけで、小皿に金粉をいれて

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
新うるし液を投入。とりあえず今回は金粉:うるし液の配分は1:1くらいにしてみました。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
よく混ぜます。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
表面に塗ります。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金継
横面にも塗ります。
レジンの知恵ですが、こういうものを塗るとき、洗濯ばさみをつかうと便利です。
まだかなまだかなーって乾くのを待っていましたが、結局、金継ぎが完全に乾くまでに1日かかりました。
というわけで、ここからは翌日。

2019エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム
完成です!
おおー。これはなかなかなのでは?
想像よりやってみるとパテが多く必要で、ゴツクなっちゃったかな?って思ってたんですが、ゴツイはゴツイなりに、新うるしのおかげでいい感じじゃないですか?

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・裏
裏面はこんな感じ。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・横
横もほら。いいかんじ!(自画自賛!)

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・完成
陶片の横を一周、金でぐるっとさせるかどうかについては、迷ったので比較として在りと無しで作ったのですが、どっちもいい感じでは!?(左があり、右が無しのもの)
エポキシパテと新うるし金継ぎで作った陶片チャームで作るピアスの作り方
そしてここからは、作った陶片チャームでピアスを作る方法です。
これについてはホントにもう簡単!作業時間は棚からペンチと丸環を出してくるのに1分、チャームに取り付けるのに30秒。
そんなかんじです!

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片ピアス・材料
陶片チャーム以外に用意するのは、アクセサリー用丸口ペンチ、丸環、ピアス用金具の3つ。
どれもダイソーさんで売ってます。

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片ピアス・金具付け
くっつけるにはまず、ペンチで丸環のはしっこをちょっとあけて、

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャーム・金具をつける
陶片のヒートンに通して

エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片ピアス・完成
ピアスの丸の部分にとおして、丸環の端っこをとじたら完成

エポキシパテと新うるし金継ぎで作った陶片チャームで作ったピアス
どうです?
いいんじゃないですかね~?(ご満悦顔)

エポキシパテと新うるし金継ぎで作った陶片チャームで作ったピアス
吊り下げピアスが収まるくらいの台紙を作って、これで完成!
世界にたったひとつだけの、陶片ピアスの完成です!
まとめ
というわけで、今回は穴あけ不要!エポキシパテと新うるし金継ぎで作る陶片チャームの作り方をお送りしました。
作ってる途中は予想よりゴツクなっちゃったかな?っておもっていましたが、完成品を見ると、これはありよりのありですよ!
強度については……触った感じ、かなり頑丈にくっついてるので、簡単にぽろっと取れてくる感じではないですが、実際使ってみてぽろっと取れてくるようなら後追い記事を書きたいと思っています。
とりあえず、トライ1回目にして大成功の結果に、ほっくほくのにょろんでした!