こんにちは、かれこれ15年以上、家に電気炊飯器が無い方のにょろんです。
というのも、我が家のそのようなアレは無類のお米好き!
ゆえに、おいしいお米をさらにおいしく食べるべく、ご飯は土鍋で炊くのが我が家のスタンダード。
だって土鍋でご飯を炊くと、ふつうのお米が信じられないくらいおいしくなるし!!!
(だまされたと思ってぜひ一度!)
しかも、炊飯15分、蒸らし10分の計25分と、炊飯器に比べて時間も早い!
メチャクチャおいしいだけでも凄いのに、炊飯器よりさらに早く炊けるなんて、炊飯はもう土鍋に任せるしかない!!!
と、土鍋のことをこれさえあればよし!の盤石炊飯器と思っていたのです。
が、しかし。
とある事情により今回、数カ月NOガスコンロ!YES、IH電気コンロ生活を送ることになって、はじめて土鍋に致命的な欠点があったことに気づいてしまいました。
それは、
土鍋はIHでは使えないということ。
(※IH用に作った特別な土鍋なら使えるのことです←しかしIH用ですと書いてあっても、土鍋は使わないで下さいと書いてあるIHコンロもありますのでご注意を。)
というわけで、IH対応のフライパンでフライパン炊飯するという手もあるが、そもそもデイリー炊事にコンロ一口じゃ間に合わないし…
炊飯器を買うしかない…流れ…なのか…?
となったところで目を付けたのが、スロークッカー。
いやだって、炊飯器を買ったところで元の生活に戻ったら使わなくなるのがわかりきってるし!
そんなの買ったって勿体ないだけだし!
だったら、前々から興味があった、スロークッカーなるものを試したい。
聞いたところによると、選べばスロークッカーでも炊飯機能がついているものがあると聞いた!
というわけで、買ってきたのが山善のマイコン電気圧力鍋。
買った感想はというと、
- タイマー付きとは思えないお値段の安さは魅力。
- 圧力は6段階、炊飯機能のほかに角煮や発酵調理など調理機能も豊富。
- しかし、正直に言うと、炊飯機能は使えない。米を炊くときには、炊飯機能ではなく低圧力5分がおススメ!
そんな山善のマイコン電気圧力鍋レビューです。
Contents
山善のマイコン圧力鍋YPCB―M220を選んだ基準
そんなこんなで実際の製品のレビューに入る前に、今回、にょろんがスロークッカーを選ぶときに求めた性能を優先順位順に書くと
- タイマー付き機能
- 炊飯機能
- 容量
の順に3つでした。
タイマー機能付き
スロークッカーを買おうとして検索をかけると、価格帯として2~3000円台のものと、1万円台~のものと、わりときっぱりふたつの価格帯に分かれてることに気づくと思います。
この差は何かというと、おおむね、タイマーor圧力機能。
タイマー機能がなくていいなら、安いものなら2000円から買える。
でも、タイマー機能や加圧機能が付くと、5000円~3万円ラインに跳ね上がる。
というわけで、なくていいならぐっとお値段が安くなるタイマー機能なんですが、でもタイマー機能がないスロークッカーってずっとその場についてないとならないじゃないですか。
これは私見ですが、スロークッカーのいいところって、朝出勤前に材料を入れてボタンを押しておけば、帰宅と共にとろとろ煮込み済みの料理が仕上がってるところだと思うのです。
というわけで、タイマー機能がついてないものはめっちゃ安い!と分かってはいても、タイマー機能のないスロークッカーなど本末転倒!(個人の意見です)
ということで、価格が上がるのは承知で、タイマー付きのものを選びました。
炊飯機能付き
スロークッカーの中には炊飯機能があるものもあると聞いたので、炊飯機能のついているスロークッカーを探したのですが、角煮やカレーなど料理ごとに切り替えのできる調理ボタンのついているスロークッカーには十中八九炊飯機能が備わっているようです。
ということで、ここはあまり悩んだり選んだりする苦労もなく、cookingメニューボタン付きのスロークッカーを選べばよし!ということになりました。
容量
タイマー機能のところでタイマー機能のついてるものは高い!と書いたのですが、タイマー機能は譲れない。
ということで、ほかにお値段が下がる要因を探したところ、当たり前ですが、容量の小さいものは安い。
というわけで、よく展開されているサイズは、1人用の1リットル、2人用の2リットル、3人~からの3リットルの3サイズ。
- 我が家は煮込みなどはいっぺんに大量に作りがちだから、大容量がいいのかも?
- それに、スロークッカーって調理容量が容器の6~8割だって聞いたからなおさら大きい方がいいのかも?
と一時期は大容量に気持ちが傾いたのです。
が、しかし。
- でも、スロークッカーってただでさえめちゃめちゃでかくて置き場に困る。
- 2リットルサイズでもご飯は三合炊けるみたいだし、それなら十分なのでは?
と思い直し、2人暮らしにぴったりの2リットルサイズを選びました。
結果としてそれで充分でした。
特にこれじゃ入らん!ってこともなく、このサイズで十分間に合っています。
山善のマイコン圧力鍋YPCB―M220・開封の儀

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/箱
というわけで、これが箱です。
思ってたより軽い。
いや、3,6キロあるので、片手で軽々って感じじゃないですが、でも圧力鍋って重いものが多いので、圧力鍋だと思うと軽い。
大きさも、ふつうの3合炊きの炊飯器と同じくらいのサイズ感です。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/盤面
盤面はこんな感じ。
黒は盤面がちょっと読みにくい!
でも黒だけ安かった(色を間違えて大量仕入れしちゃったとかで、黒だけ特売になってた)ので仕方ない!
うす暗い部屋だとほんとうに文字が見えない!ので、白も黒も同じ値段で売っていた時には、白をかなりお勧めします。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/内容物
箱から出したところです。
本体とコード、取説。それに、しゃもじとレシピブック、計量カップが入っています。
本体は蓋が完全にカパッと外れるタイプです。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/炊きあがり
一番最初にしたのは、炊飯機能を使って白米を炊くことでした!
切実!!!
ひとは切実に必要としている機能から使っていくのです。
………。
なのですが、ここでひとつ悲報が。
ふつうに炊飯機能で炊いたこのご飯、実は、悲しくなるほどおいしくなかったのです!!!

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/炊きあがり
わかりますかね、この炊きあがりのねっちょり感。
写真の解像度が悪いわけじゃなくて、ほんとにこんな炊きあがり。
スロークッカーで炊いたご飯がおいしくない理由
スロークッカーで炊いたご飯がおいしくなかったポイントを箇条書きにすると、
- 水加減を間違えたのか?ってくらいべしゃべしゃ。
- しかももっちりねっとりともち米みたいに全体が一体化している。
- 色も灰色。
- 食べても甘味ゼロ。不思議な……これは…お米?というしょんぼり味。
レシピブックを見たら、
「炊飯器で炊くよりも少し軟らかめになるので、水加減を調節してください。」
と書いてあったので、水を減らして再度チャレンジしてみたのですが、やっぱり、べとべとねっちょり灰色のお米が出来あがってしまい…
食べ終わった時には、お米大好きの家族の瞳から、光が消えていました…
というわけで、リトライして
これは断じてにょろんが水加減を間違えたせいではない!!!!
という確信を得たことで、インターネットで検索をかけまくったところ、判明しました。
スロークッカーで炊いたご飯がおいしくない理由、それは、
高圧力による高熱によって米のデンプンがアルファデンプン化してしまうから。
米が灰色だったり、もち米みたいな食感だったり、べしょべしょだったりするのは、すべて、スロークッカーによる炊飯の特徴なのだそうです。
し、しらんかった!!!!
普段からモノを知らないにょろんは、米がアルファデンプン化してるってナニ?!ってかんじだったんですが、調べた結果を家族にそう説明したら、
「なるほど、アルファデンプン化か!」
って納得していたので、米のアルファデンプン化は米好きの間ではよく知られている事象…なのかもしれません。
とりあえずにょろんは、
「つまりスロークッカーで炊いたお米がべちょべしょなのは、糊化してるってことだよ。」
っていわれて、ようやくそこで、
「なるほど、あー、これはお米を溶いて作った糊ねー!似てるー!!」
ってなりました。
スロークッカー(電気圧力鍋)でおいしいご飯を炊く方法
じゃあスロークッカー(電気圧力鍋)でおいしいご飯を炊くのは……あきらめたほうがいいのか…?
と、一時は家に戻れるまで米無し生活を覚悟したにょろんでしたが、ネットの海を探しまくったらスロークッカーで普通においしいお米を炊く方法見つかりました!
それは、低圧力で5分!
すばらしいチップスを教えてくださったレシピ元はこちらです。
これによると、低圧5分でおいしいお米が炊けるとの事。
わらをもすがる気持ちで試してみたトコロ、本当に普通に炊飯器でご飯を炊いた時のあの食感のお米が炊きあがりました!
低圧って、ええと、山善のだと圧力が6段階あるけど1~6のうちどのくらい?1?2?3?
などと何回か試行錯誤したので、もし、山善のスロークッカーを買った誰かが同じように検索でおいしいお米の炊き方を求めてここにたどり着いた時のために、以下、山善VERでの低圧炊飯の詳しい方法を載せておきます。
山善のスロークッカーでおいしいご飯を炊く方法
炊飯方法

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/おもり
おもりのつまみを上にします。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/加圧時間
時間ボタンを押し、5分にセット。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/圧力
圧力ボタンを押し、一番低い1にセット。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/予約時間
予約時間ボタンを押し、30分にセット(米が洗ったばかりの場合。洗ってすでに30分以上たっている場合は省略可)
スタートボタンを押します。
加圧に15~20分、加熱5分、減圧に約10分。ボタンを押してから(予約時間抜きで)だいたい40~50分くらいでご飯が炊きあがります。
気を付けること
蓋を外すとき、蓋から熱湯が落ちてくるのでやけどにご注意ください。
減圧のおもりが下がりきる前に蓋を開けると熱い蒸気がかなり強い勢いで噴出するので、やけどにご注意ください。

山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビュー/炊飯
どうです、この炊きあがり!お米さん立ってる!!!
まとめ
そんなこんなで今回は、炊飯は低加圧5分で!山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)レビューをお送りしました。
前振りでも先に結論を述べてますが、山善のスロークッカー(マイコン電気圧力鍋)は
- タイマー付きとは思えないお値段の安さは魅力。
- 圧力は6段階、炊飯機能のほかに角煮や発酵調理など調理機能も豊富。
- しかし、正直に言うと、炊飯機能は使えない。米を炊くときには、炊飯機能ではなく低圧力5分がおススメ!
同時期に買った卓上コンロは「出会っちゃった!」ってくらいしょっぱなから突き抜けて相性抜群だったんですが、対するスロークッカーは難敵って感じです。
しかしクセのある製品ほど、慣れたら愛着も沸くもの!
そう言えるくらい、いまからちょっとずつ距離を詰めてこの子と仲良くなっていこうと思っています。
無事、おいしいお米が炊けるようになったので、とりあえず次はおいしい豚の角煮に挑戦したいと思います!!!