こんにちは、アクセ用と割り切るなら、呼び継ぎに使う接着剤は木工用ボンドがメチャメチャお手軽だということに気づいてしまったほうのにょろんです。
呼び継ぎに使う接着剤は、おそらく、エポキシパテが基本!
……のようなんですが、エポキシパテってめちゃめちゃ扱いが難しいじゃないですか。
完全に硬化したものは無害で強靭なのがエポキシパテのイイトコロ。
でも、作業時間1分というのはやっぱ、なかなか初心者には扱いが難しい。
他に、なんかこう、もっと簡単にくっつけられないか……
あの呼び継ぎのつなぎ目のぷっくりとした「盛り」がうまく作れそうな接着剤……
と家の中を見まわし、白羽の矢がたったのが木工用ボンド。
木工用ボンドって、乾くと透明でぷっくりしてるじゃないですか。
エポキシパテを使ってる時、塗っても下地のエポキシの色がなかなか隠せなくて、そこも苦労どころだったんです。
半ば出来心で試しに一個、ちょん、とくっつけてみたら、あんなにエポキシパテに苦労していたのがうそのように理想の呼び継ぎが出来てしまい……
これです。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ
あんなにあんなにエポキシパテ大変だったのに、あの苦労は何だったのか…!?
というわけで今回は簡単!綺麗!呼び継ぎアクセの接着剤には木工用ボンドがお手軽!をお送りします。
ホントに簡単、キャップをあけてつけて、はい、おしまい!
なんですが、いやいや、できますよーでおしまいにせず、一個作って見せてよ。
途中過程とか実際どんな感じか、気になるじゃん!
な方の為に、実際作っている写真と共に、そのメチャメチャ簡単すぎる作り方をご紹介します。
Contents
簡単!綺麗!木工用ボンドと簡易金継ぎで作る呼び継ぎアクセの作り方
エポキシパテで呼び継ぎアクセを作る作業と一部内容がかぶりますが、作業工程によってあっちこっちに飛ばされるページは見にくい!
という個人的嗜好により、このページだけみれば他のページを見なくても木工用ボンドで呼び継ぎアクセが作れる!
な感じに一通りの作り方を綴っていきたいと思います。
工程1)材料を机の上に揃える。

木工用ボンドを使った呼び継ぎアクセ材料
まずは、本日、とりあえず机の上に必要な材料は、
- くっつけたい陶片
- 木工用ボンド
- 長楊枝(細かくボンドを塗るのに使います)
- クッキングペーパー(あれば。作業の時、これを敷いておくと、周りが汚れなくて便利です)
以上4点です。
工程2)木工用ボンドで陶片を繋ぎ合わせる。
というわけでこれがくっつけたい陶片とシーグラス。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ・くっつける
早速張り合わせていきます。
コツは無いと言いながら、それでも綺麗に作るためのちょっとしたコツをここに綴ると、コツは木工用ボンドを出し過ぎない事。
ほんとに、ちょん、と一時固定くらいのちょっぴりの量で、まずは陶片同士を張り合わせます。
くっつけたとき、ぐにゅっとボンドがはみ出すほどの量は、絶対NG。
そのときには一回洗ってやりなおしてください。
ちょん、と微量の木工用ボンドで仮固定して、それから長楊枝で少しずつ木工用ボンドを足して陶片と陶片の間の溝を埋めていきます。
金継ぎで上から塗る部分部分以上に木工用ボンドが広がらないよう注意しながら、溝を埋めてください。
陶片部分に木工用ボンドが広がり過ぎてしまうと、固まってからボンドの透明部分がそこに残っちゃいます。
そうすると、金継ぎでそこを隠すように塗らないとならなくなる。
結果、金継ぎ部分の塗りが大きくなって、可愛くない呼び継ぎが出来あがってしまいます。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ・くっつける
乾きました。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ・裏面
乾いたらひっくりかえし、表と同じ要領で、裏も長楊枝でちょっとずつ木工用ボンドを足してなめらかに溝を埋めてやります。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ・くっつける
こんな感じです。
そしたら乾くまで待ちます。
工程3)新うるしで陶片の表面を着色する。
乾いたら上から金継ぎを施していきます。

簡易金継ぎ・キット一式
というわけで、今日机の上に必要なのは、
- 新うるし
- 金粉
- 新うるし薄め液
- ストロー(薄め液を1滴だけ取り出したいときに使います)
- 長楊枝(筆がわりです)
- 豆皿
の計6点。
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新うるしを調合
小皿に金粉をだして、目分量で新うるしと金粉が1:1くらいになるくらいに、新うるし液を投入。

混ぜます
よく混ぜます。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ
表面に塗ります。
そしたらひと晩乾かします。
工程4)新うるしで裏面の裏面を着色する。
翌日、表が乾いていたら、もう一回昨日と同じように豆皿に金粉と新うるしを混ぜ合わせ、裏と横面を塗っていきます。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ・金継ぎを塗る
横面はこんなかんじで洗濯ばさみで陶片部分を挟むと、うまく塗れます。
これで乾いたら完成。

木工用ボンドをつかった呼び継ぎアクセ
仕上がったのがこちらになります!
まさににょろんが作りたかったのはこれですよ!な繊細ぷっくりな金継ぎのつなぎ目!
2カ月練習してやっとエポキシパテでつくれるようになった繊細ぷっくりの呼び継ぎより、さらに一段エクセレント!な感じです。
木工用ボンドの安全性について
というわけでですよ。
エポキシパテより簡単に、そしてエポキシパテより理想のものが作れるんなら、もう木工用ボンドでいいのでは?
なんて思いながらも、うまく作れると、とたん気になってくるのが、その安全性。
エポキシパテを使っていたのは、完全に硬化したものは強靭という特製のほかに、無害といううたい文句がいいな!と思っていたから。
木工用ボンドってわざわざ買ってこなくても家にあるくらい、めちゃめちゃ身近でお手軽な接着剤だけど、きっと、エポキシ樹脂より安全じゃない…んじゃないかな?
……と思って、普段は全然そういうことを気にせずに使っている木工用ボンドの安全性について調べてみたら、
なんと木工用ボンドにつかわれている酢酸ビニールは、チューインガムにも使われているほど無害な素材……!!!
えっ、これはもう、本気で呼び継ぎアクセの接着剤、木工用ボンドでいいんじゃないですか!?!?!?!
まとめ
というわけで、今回は、超簡単!木工用ボンドと簡易金継ぎで作る呼び継ぎアクセの作り方をお送りしました。
呼び継ぎアクセの接着剤に木工用ボンドなんて、卑怯過ぎる!
とは思いつつ、エポキシパテと比べるとめちゃめちゃ簡単に思い通りの呼び継ぎが作れる!
しかもその安全性はチューインガムに匹敵する!
となれば、残り問題は強度。
木工用ボンドはDIYでも使える強度のある接着剤…とはいえ、あくまで木材用。
でも、アクセにそこまで強靭な硬さって必要ですかね?投げたりするわけじゃなし、普通に使ってる分には、木工用ボンドでも問題ないのでは?
というのが現段階のにょろんの意見です。
そして、でも、やっぱり、安全性だけじゃなくて強度にもこだわりたい!
という方は、実は、にょろんがエポキシパテの代わりに呼び継ぎに推したい接着剤は、木工用ボンドのほかにもうひとつあります。
それは、二液混合タイプのエポキシ剤。

エポキシパテ以外と金継ぎで作った呼び継ぎアクセ
これ、前回の記事でも貼っていた写真ですが、奥は今回紹介した木工用ボンド、手前は二液混合タイプのエポキシ剤を使って作った呼び継ぎなんです。
というわけで、次回は強度にも安全性にもこだわるならこっち!
呼び継ぎアクセ接着剤には二液混合タイプのエポキシ剤がおすすめ!をお送りしたいと思います!