こんにちは、
「ホイアン観光はダナンからの半日日帰りツアーが主流」
と聞いたものの、
わざわざランタン祭りを目的にベトナムまで出かけておいて、帰りの時間を気にするような旅はしたく無い。
ということで、わざわざ旧市街区に宿をとっていたほうのにょろんです。
しかし、そこまで本気モードでランタン祭りをロックオンしておきながら、
実はにょろんがホイアンに行ったのは、ランタン祭り当日の満月の夜ではなく前日。
しかも、当日のホイアンは雨でした。
というわけで、今回は、世界遺産ホイアンのランタン祭りに祭り以外の日、雨の中行ってみたをお送りしたいと思います。
Contents
古都ホイアンの「ランタン祭り」とは?
おそらく検索でここに行きついた方で知らない方はいないだろうとは思うものの、一応、念のため説明を。
ホイアンの「ランタン祭り」とは、ディズニー映画の「ラプンツェル」のモデルにもなったと言われている祭りのこと。
毎月満月の夜に行われていて、満月の夜になると、街は電気の光はすべて消え、ろうそくの灯りとランタンの灯りだけが浮かび上がる旧市街区の街はとても幻想的なのだと言われています。
ホイアン観光はダナンからの半日日帰りツアーが主流といわれる理由
ついでに、なぜ、ホイアン観光といえば、ダナンからの半日日帰りツアーが主流なのかという理由をここにあげておくと、
“世界遺産にも指定されている旧市街区は狭いため、数時間もあれば十分回りきれる。”
ということのようです。
たしかに、行ってみた感じ、旧市街区は予想していたより狭くて、観光名所もぎゅぎゅっと固まっているので、のんびり何時間も夜景を眺めていても飽きないとかいう人でなければ、日帰り観光も可能かと思います。
しかし、にょろんは何時間も夜景を眺めていても飽きない方の人種なのです。
ホイアンに宿までとったのにランタン祭り当日を外した理由
というわけで、そんな主流を無視しわざわざランタン祭りの為にホイアンに宿までとっておきながら、なぜにょろんがランタン祭り当日を外してホイアンを訪れたか?
理由はふたつ。
- ランタン祭りの日は満室で宿が取れなかったから。
- ランタン祭りの日はうんざりするほどの大混雑でうるさいと聞いたから。
です。
つまり、一番の理由は正直なトコロ、宿が取れなかったのです。
年一回どころか年に12回行われているランタン祭りですが、それでもランタン祭り目当てに世界中から観光客が押しかけるため、祭り当日にはホイアン中のホテルが満室になるのだそうです。
というわけで、もしランタン祭り当日にホイアン宿泊を検討の方は、ぜひ予約をお早めに!
特に旧市街区の中のホテルは、ホテル数も少ないため、誇張では無くすぐに埋まってしまうと言われています。
にょろんも今回、ビンフンヘリテージを予約したのは、少なくとも半年は前だったと思いますが、それでもすでにランタン祭りの日は満室と断られてしまいました。
というわけで、宿が取れなかったところに、
「ランタン祭り当日は人でごった返すうえに、真夜中までうるさい。
ランタン祭りの当日以外も、毎晩、ホイアンでは灯篭流しもやってるし、ランタンもついてるのでそう変わらない。
だから、騒々しいのが嫌いな人は、むしろ当日を避ける方が吉。」
という噂を聞いたので、それならばと未練もなく、アッサリランタン祭り当日に街を訪れることを諦めることにしたのです。
なにせ、にょろんは人でごった返すような場所は、本気で大の苦手の為。
「ランタン祭りを外した静かな世界遺産の街で、ぽつぽつと灯るランタンの灯りを眺めるのも悪くない……」
と思っていたのですが、しかし、実際は予想とずいぶん違っていました。
まず、街全体が世界遺産に登録されている街と聞いていたので、京都のような古めかしくも荘厳な…あるいは、熱海の様なひなびた街並みを想像していたのですが、実際のホイアンは、
「京都や熱海というより、ここはそう、お台場!!!」
と叫びたくなるような、ドラゴンの像やステージがピッカピッカに光るナウでヤングな街。
さらには、
「これでランタン祭り当日より比較的静かって、いったい、ランタン祭りの当日はどれだけ人がこの街に押し寄せるんだ!?」
ってくらい、街には朝から晩までびっしりと観光客でごった返していました。
いや、ホイアンのランタン祭りをディスるつもりはないのです。
そういう実際行ってみないとわからないようなことこそが、旅のだいご味なのですから!
雨の日の夜、ランタン祭り以外の日のホイアンの様子
というわけで、にょろんがホイアンに着いたのは、ランタン祭りの前々日。
2018年4月26日の夕方です。
朝の10時に成田を出て、ダナン空港に着いたのが14時すぎ。
そこから長蛇のイミグレの列に並び、タクシーに乗ってホテルに着いたのが17時……
夜もだけど、夕方の街も楽しみたい!ということで、ホテルにチェックインしてトランクをおいてすぐ、転がり出る勢いでホテルを飛び出しました。
夕方の街はすでに、ランタンの明かりがつき始めていました。
ね!?地面が濡れてる。
あいにくお天気は雨。
日本を発つ直前にみた天気予報では、にょろんのホイアン滞在中ずっと雨の予報だったので、覚悟はしていました。
が、たしかに雨は降っているものの、たいした雨ではなかったおかげで、むしろ雨に濡れた街がきれいにみえる……と思っていたら、
びっくりしたのはこのあたりから。
こういう風景を想像していたため、
なんか人めちゃめちゃ多くないですか!?
そして橋!なんかこう、思ってたより近代的って言うか、きみ、ゴージャスだな!?
(※日が落ちると、橋はピカピカ光る仕様でした。)
いやいやいや!橋の向こう側は新街区だから!
橋を渡る前の旧市街区は、こんな!静かだから!といいたいのはやまやまなのですが、
こっちもけっこう、人でいっぱい……
来来橋の前も、記念撮影をしている観光客の他、ウエディングフォトをとっているベトナム人カップルでいっぱいです。
来来橋の前だけじゃなく、ホイアン全体がウエディングフォトのメッカらしく、あっちでもこっちでも、きらびやかな衣装を身にまとった新郎新婦がスタッフとカメラマンを連れ、ウエディングフォトをとっています。
しかしワビサビを期待していた私の勝手な想像と違っていただけで、これはこれで味のある、新旧入り乱れたアジアの一都市って感じで趣があります。
通りにはいろんなランタンが並んでいるんですが、にょろんのお気に入りは、このランタン。
鬼灯が大樹になったみたいに綺麗です。
だいぶ暮れかけた街に、灯る色とりどりのランタン。
雨なのでしきりに観光客に雨具を売っています。
黄昏の街に灯るランタンが綺麗です。
こんなのとか、
こんなのとか、
こんなのとか。
ホイアンに来る前は、ランタンの違いなんて大きさと絵柄くらいだろうと思ってたのに、こんなに色んなかたちのランタンがあったなんて。
看板犬のワンちゃんがかわいい。
旧市街区には狭い路地がいっぱいあって、それがいちいちインスタワーシーで一歩進んでは写真をとっての繰り返しに。
とかやっているあいだに、市場に到着。―――って言うか、かなり奥深くまで迷いこんでしまいました。
薄暗い中、レストラン的なお店がずっと続いているのですが、この市場、ホントにどこまでも広くて……
うっかり迷いこんだら、でてこれた時には、ほぼ日が落ちていました。
夕方には、この人ごみで私は保つのか!?(※人ごみに揉まれるとほんとにすぐに具合悪くなって倒れる)と怯えていたのですが、うまい具合に闇が混雑を見え無くしてくれました。
実際、人は大勢いるんですが、
現実の視界はこんな感じで、人ごみよりやっぱり灯りに目がいく感じです。
川を渡って、新街区の夜市のほうにも足を運んでみました。
フォトジェニックなランタン屋さんがぎゅぎゅっと密集して軒を連ねていました。
夜市には、ランタンの他に、お土産物や屋台飯の店がたくさんありました。
旧市街区より、地元の人(というか西洋人以外)の人がおおかった印象です。
ホイアンの「灯篭流し」のボートに乗る価値はあるのか?
ホイアンの灯篭流しの手漕ぎボートの相場は、200,000ドン(約1,000円)。
所要時間は混雑時は10分前後、すいてる時には20分くらい。
ボートに乗らず灯篭を川に流すだけなら1個10,000ドン(約50円)
とあらかじめ相場を調べてあったのですが、とにかくグイグイくる感じの呼び込みに負けてにょろんはけっきょくやらずじまいに終わってしまいました。
やってみたい!という気持ちが無かったわけではないのですが、呼び込みもともかく近くで見てみると、
「これを川に流して、ホントに大丈夫なのか…?」
と灯篭流しのファンタジーより、ホイアンの環境が気になってしまい…
(案の定、翌朝川べりを散歩したら、ものすごい数の灯篭の紙くずが川底や川岸に付着していましたが、船頭さんたちがせっせと掃除していました…)
でも、カップルで訪れたのなら、にょろんのように熱気に負けて…などと腰が引けたようなことを言わず、ボートに乗るのをおススメです。
何組ものフォトウェディングのカップルが一つや2つどころではなく1ダースくらいの灯篭を舟に乗せカメラマン付きで写真をとっていたんですが、にょろんの目には、客引きよりやる気溢れたカップルに
あのくらいやる気出してグイグイ自分から押していった方が、絶対人生は楽しい!
とポジティブに映りました。
まとめ
というわけで、今回は、雨の日の夜、ランタン祭り以外の日にホイアンに行ってみたをお送りしました。
結論を2行でまとめると、
- ホイアンのランタン祭りは、ランタン祭り当日でなくても、かなりの人で賑わっている。
- 小雨程度なら、ホイアンのランタン祭りはむしろ雨のおかげで空気と地面が綺麗。
そんな感じかと。
「にょろん、もう一回、今度は満月の夜、本物のランタン祭りに連れて行ってやろうか?」
ってそのようなアレに誘われたら、正直なトコロ、にょろんの好みはもう少し(どころではなく)静かな感じで……
例えるなら、
ホイアンのランタン祭りは、花火大会の日に、人ごみをものともせず縁日を楽しみながら真上にあがる花火を楽しむひと向け。
……って感じだけど、にょろんは、恋は遠い日の花火じゃないとかナントカ言いながら、喧騒から遠い静かな川辺で小さくみえる花火を楽しむのが真ん中どストライクの性癖のそのようなアレ。
というわけで、行くか行かないかその時にならないと即答できない感じなのですが、でも、じゃあホイアンにそんな枯れた性癖のにょろん好みのベルビュースポットがなかったかというと、そんなこともなく……
実はあったのです。
にょろんと同じく、遠くに見える花火が性癖だという人の為に、ここにそのとっときの場所をこっそりとあかすと、にょろんが泊まっていたホイアンの旧市街区のホテル。
ビンフンヘリテージの2階のバルコニーから眺めるホイアンの夜景が、にょろんの個人的おススメです。
これです。
お世辞にも、きらびやかとは呼べません。
川も灯篭も見えないし、ランタンだって他の通りにくらべて、正直まばらです。
でも、まっくらな空に、光る地上のあかり。
いっしょに旅に行ったひととふたりだけでヒソヒソと内緒話のように声を潜め見下ろした街並みが、私にとってのホイアンのランタン祭りでした。
アクセス情報
ビンフンヘリテージホテル