こんにちは、古いものやクラシカルなものにかなり弱い方のにょろんです。
2018年4~5月に、ランタン祭りで有名な街、ホイアンに遊びに行ってきました。
勿論、一番の目的は、ランタン祭り!
ですが、世界遺産にも登録されているホイアンの旧市街地に築200年の古民家ホテルがあるときいて、そこに泊れるのをとても楽しみにしていました。
といいつつ、泊まる前は
- 旧市街地は深夜まで大騒ぎでうるさいとか、
- ホテルも古いので外の騒音が丸きこえ
とか聞いていたので、期待半分心配半分だったんですが、結果はというと、
喧噪の街中にあって、嘘みたいに静かなレトロムーディなホテルに大満足でした!
というわけで、今回はそんなホイアンのレトロな老舗ホテル・ビンフンヘリテージに泊ってみた時の様子を詳しくレポートしたいと思います。
Contents
「ビンフンヘリテージホテル」までのアクセス
ダナン空港からホテルのあるホイアンの旧市街区まで、一番簡単なのはタクシー。
空港を出たトコロに、いっぱいタクシーの客引きの人がいるのですが、これがメチャメチャ高いというか、息をするがごとくさらっとぼったくりで!
ゲートから出た途端、客引きの人がさっさと私たちを遠くに誘導しながら荷物をタクシーに積み込もうとするので、
「まってまって、先に教えて。ホイアンまでいくら?」
って聞いたら
「40ドル(約80万ドン)」
と、さらっと相場の倍額ちかくを吹っかけられてしまい、
「いやいやいや!40ドル!?!?!40万ドンが相場だって聞いたよ!!!??」
って言ったら顔をしかめて「他を当たれ」と開放してもらえたので、そそくさと逃げ出して他のタクシーの客引きのひとと交渉。
というわけで、他の客引きのおじさんに「いくら?」って聞いたら
「Use meter!」
ってさっきとは違って良心的な返事(しかし中身はわからない玉虫色…)を返してくれたので、
「メーター使うのでいいんだけど、でも、だいたいの金額を乗る前に知りたいの!40万ドンが相場だってきいた!」
って食い下がったら、
「わかったよ!じゃあ40万で連れてってやる!」
と言われたため、メーターを使わず40万ドン(固定)で交渉成立。
「ほんとのほんとに40万ドンだよね?!」
って、しつこいくらい念を押して、タクシーに乗りました。
結果として、使わないといいつつ動きつづけていたメーターは75万ドンを超えていたので、先に値段交渉で正解のような気がしました。
運転手の若いお兄ちゃんはまったく英語の通じない人でしたが、それでもやわらかい雰囲気の感じのいいひとで、道に迷いながらも渡した地図とジェスチャーでなんとかしてくれたので、チップ代込みで50万ドンを渡し、無事、旧市街区の外れに下してもらうことが出来ました。
というわけで、2018年5月現在
ダナン空港からホイアン旧市街区までは、タクシーで40分、40万ドンが相場のようです。
多分、これからもどんどん値上がりしていくと思うのですが、まったく相場をしらないのとある程度知っているのでは相手の反応も変わってくるかと思うので、お出かけの際の直近の相場を予め調べておくことを、強くお勧めします。
ビンフンヘリテージにお泊りの場合、タクシーが入れないため旧市街区の外れで車を降りることになりますが、旧市街区が狭いので、おそらくトランクを引きながらでも歩いて10分くらいでホテルに着くかと思います。
とりあえず、にょろんはチャンフー通りのはしっこに下されたらしく、ただ通りをまっすぐ10分くらい歩いたら着きました!
中国町屋風の「ビンフンヘリテージホテル」の外観とロビー
というわけでつきました!「ビンフンヘリテージ」です!
おおーレトロだ―。
ロビーから入って、通りを振り返ったところ。
通りもこんな感じでずっと黄色い建物が続いていて、とてもキュートな街並みです。
半ボケですみません、写真がこれしかなく……。
ロビーにある調度品は、どれも重厚な中国風……に私の目には見えましたが、ホイアンの建築様式は、日本、中国、ベトナムの折衷建築だそうです。
日本語の話せるスタッフは少ないと聞いていたのですが、幸い、日本語の話せるスタッフのいる時間だったらしく、いろいろ日本語で朝食の時間とか、受けられるサービスについてとか説明してもらえました。
これはチェックインのウェルカムフルーツ。
静けさが支配する「ビンフンヘリテージ」の廊下
にょろんが泊ったのは、2室しかない二階のヘリテージスイート。
というわけで、さっそく階段の下で靴を脱いで部屋に上がります。
「ビンフンヘリテージ」は全6室で2階は2部屋のみと聞いていた気がするのですが、奥にも別になにか部屋がありそうです。
階段を上がって2階から見下ろしたパティオ。
ホイアンの典型的な町屋建築は、間口が狭く奥に長く、中庭があるのが特徴と聞いていたのですが、ビンフンヘリテージの中庭はフットスパになっていました。
そしてこれがお部屋前の2階の廊下です。
昼でも暗い!でもだからこそ、向こうに見える外の明るさが際だつ。
バルコニー側から廊下を振り返ったアングル。
廊下の突き当たりはバルコニーになっていて2階に泊っている客の他に宿泊客はだれでも使える……と聞いていたので、
音がうるさいとしんどいな……と思って一応念のため耳栓迄持ってきていたのですが、
にょろんが泊っていた間、このバルコニーを使っていたのは私たちと、廊下を挟んで私たちの向かいの部屋の部屋の人だけ。
その辺中のレビュー通り、そしてこの見た目通り、この廊下歩くとすごくキシキシ音が鳴るし、音も響くんです。
しかし、廊下がうるさいと思ったことは、滞在中一度もありませんでした。
にょろんは騒音には人一倍弱いほう(本当に具合悪くなって倒れる)なので、誇張ではなくとりあえずにょろんが滞在した時の事実です!と胸張って言えます。
この廊下やバルコニーの眺めが素敵だから、やっぱり1階の宿泊客のかたなのか、たまに階段を上がってくるひとの気配が部屋のなかにいるとわかるんです。が、それでも、みんな無言で息をひそめしずかに階段を上がってきて、足音も音が鳴るからか、すごい気を付けてそーっと歩いていて……
“例えるなら京都のお寺で大騒ぎする人はいない。”
そんな感じの静けさが2階には存在していました。
勿体ぶるわけではないんですが、お部屋に入る前に、いまいっしょに先にバルコニーの紹介もしていいですか?
だって、本当に、昼でもまっくらな廊下と同じくらい、バルコニーも雰囲気が素敵だったんです。
テーブルはたしか3セット…だったかな?
こんなところに座って通りを眺めていられるのは宿泊者だけの特権。
川は見えないんですが、だからこそ静かだと思えば、逆にありがたい。
昼の眺めも大好きでしたが、もっと大好きだったのは夜の眺め。
ここでしかみられないミルキーウェイ。
ランタン祭りで有名な街は、2階から見下ろすと、空は真っ暗で光ってるのは地上なんだなぁ……
「ビンフンヘリテージ」の「ヘリテージスイート」
というわけで、これが「ヘリテージスイート」のお部屋。(荷物が映っててすみません…)
もうなんか、
「えっ、ほんとにここに泊っていいの?!」
みたいな、博物館で再現した1室さながらのお部屋です。
勿論、埃っぽいし、そんなに綺麗(衛生面で)ではないですよ?!
古いものが嫌いな人にとっては
「ぼろっちい!!!」
でしかないのですが、でもですよ、
古いのが嫌いな人は、そもそも最初からここを選んでません!!!
レトロムーディな部屋を演出すべく、古電話とか座ったらダメそうにみえる大理石の椅子とかいろんなものが置いてあります。
手前のレトロな螺鈿細工の鏡台も、めちゃめちゃ時代がかっていて
「いやいやいやこれ、うっかり手が滑ってお化粧品まけちゃったりしたら、二度と取り返しつかないよね!?」
って化粧品をもつ手が震えました……
ベッドは天蓋付きダブルベッド。
バルコニーに面した窓。
廊下に面した壁にすりガラスの窓もあるんですが、そこから光は入ってこないので、部屋は廊下同様昼でも薄暗かったです。
でもね、それでいいと思うんです。
だってほら。ベッドから覗いた外が、まるで夢みたいにきれいだ。
意表を突かれたのはバスタブです。
なんという巨大な桶……!!!
そんなバスタブはともかく、洗面所のシンクがハート鷲掴みに可愛かったです…!!!
「ビンフンヘリテージ」の朝食バイキング
にょろんは「ビンフンヘリテージ」に2泊泊まりました。
というわけで、二泊分まとめて一挙に朝食を公開。
ロビーの真ん中にあった台が朝降りてきたら、バイキング用の台になっていました。
この台にアメリカンブレックファースト的なものからベトナミーなものまでだいたい揃っていて、この右奥のコーナーにひとりシェフの人がいてくれて、オムレツとか麺とかあったかいものをここで作ってくれます。
というわけで、これが一日目にたべたフォー。
これがめちゃめちゃおいしくて…!
外でいろんなご飯食べたいからホテルの朝食は控え目に…とおもっていたのに、もうホテルご飯でいいんじゃね!?ってなって、本気で2日目の夕飯をホテル食にしたくらい、おいしかったです…!
そしてこちらは2日目のバイキングと、
……すまない、しらべたけど、名前がわからない……これは…ミークアン…か…な?
(※後日追記です:そのようなアレに聞いたら「フォー」と注文したらこれが来たそうです。
そうか、昨日のアレも今日のコレもフォー!世の中にはいろんなフォーがある…!)
外で飲めるかどうか自信ないからとりあえずホテルで頼んでみるのにしよう!
ということで、ベトナムコーヒーにもトライしました。
コーヒーが苦手なにょろんは、コーヒー嫌いの人でもベトナムコーヒーは好きというひとが多いと聞いていたので、じつはこっそり期待していたのです。
事実、にょろんはコーヒーは苦手ですが、バリコピ(バリのローカルコーヒー)はメチャメチャ大好きですしね!
が、残念ながら、ベトナムコーヒーはにょろんてきにはダメでした…
うううう!!!
ベトナムコーヒーはかき氷の原液のごとく、喉を焼く甘さ…!!!
などという和やかな朝の思い出と共に、朝食をとっていた席のすぐそばにすわっていたわんこたんをペタリ。
今日も一日のんびりしたいい日になりそうです。
「ビンフンヘリテージ」の無料サービス
ビンフンヘリテージに宿泊すると、朝食バイキングの他に、
- 料理教室(という名のスタッフと一緒にたべるまかない夕飯)(要予約)
- 中庭でのフットマッサージ(要予約)
- 提携ホテルでのローカルフード食べ放題(予約無しOK)
- 提携ホテルでのプールやジムなどの利用(予約無しOK)
- 提携ホテルでのサンセットクルーズサービス(要予約)
など、無料サービスがいっぱい提供されています。
要予約のものは、ここのフロントで予約を受け付けています。
―――とチェックインの時、スタッフの人から説明を受けたのですが、泊まる前はホイアンの街をとことん歩き回りたいから、ホテルのサービスは最低限しか利用しないつもりだったのです。
しかし朝食があまりにおいしすぎたため、すっかりホテルサービスを堪能する気になり、系列リゾートホテルの「ビンフンリバーサイドリゾート&スパ」まで遊びに行ってきました。
「ビンフンヘリテージ」の提携ホテルでプール遊び
提携ホテルまでは、たしか……ビンフンヘリテージから歩いて10分か15分くらいだった気がします。
チェックインの時に鍵と一緒に地図をくれるので、道に迷う心配はありません。
「ビンフンリバーサイドリゾート&スパ」は名前の通り、川沿いのホテルです。
すみません、ちゃんと写真が残ってないのですが、たしかこの十字路のあたりです…!
ヘリテージとは正反対の超近代的なホテルです。
フロントでなにか確認とかとられるかな?とか思っていましたが、
「ヘリテージに泊ってて、遊びに来たの」
っていったらそれだけで笑顔でプールに通してもらえました。
一応、提携ホテルまで遊びに来たメイン目的はクルーズだったんですが、時間があったので、プールとバイキングも一通り撫でておくことに。
というわけで、プールがコレです!
それほど広いプールではありませんが、まさかホイアンでプールに入れるとは思っていなかったので大満足です!
バスタオルもノーチップで借りられました。
(というか、スタッフが寄ってきてデッキシートにバスタオルを敷いてくれるようなアレだったらチップは払う気だったのですが、そういう感じでもなく、積んであるバスタオルを適当に借りてきて適当に返しに行くようなセルフスタイルでした…とりあえず、にょろんが行ったときには。)
「ビンフンヘリテージ」の提携ホテルでローカルフード食べ放題
というわけでプールからあがって次にやってきたのが、ローカルフード食べ放題。
ホテルの中庭でやっていました。
バイキングの他に、ギターの生演奏とか、ミニランタン作り教室とかやっていました。
時間が無くて出来なかったのですが、ミニランタン、作りたかった…!
時間になると宿泊客の人があつまってきて、けっこう盛り上がっています。
そんなに品数はありませんが、それでも雰囲気がいい。
味もおいしかったです。
なにより、こんなふうに川を見ながら食べられる開放感が、なにものにもかえがたくすばらしい…!
「ビンフンヘリテージ」のサンセットクルーズサービス
というわけで、日も暮れてきて、いよいよメインのサンセットクルーズ。
にょろんにとっては、これが最初で最後のホイアンでの舟遊びです。
いや、ホイアンといえば川にボートをこぎ出してみるランタン祭り!ということで、前の晩、川べりを歩いている間中、呼び込みの人にしきりにボートに乗るよう勧められていたのです。
でも、明朗会計のサヌールに慣れた私に、ホイアンの毎回数倍吹っ掛けからの交渉スタートはなかなにしんどい…いや、出来ないことはないんですが、癒されに来て、ぼったくられすぎないようピシッと気をはってないとならないのはかなり疲れる……
ということで、ボートは諦めていたのですが、ホテルサービスでやってくれるなら、そりゃにょろんだってホイアンまできてボートに乗りたくないわけではない……ということで、わざわざノコノコと宿泊ホテル提携のホテルまでやってきたのです。
だから、「無料だし、とりあえず舟に片足つっこんだくらいの既成事実程度で無問題」くらいでそんなに期待していなかったんです。
しかし、これが、本当にすばらしくて…!
このホテルの中庭にある船着場からでます。
おお、けっこう人一杯のれる!
(写真で見返すとちっちゃい舟にみえますが、なにせホイアンの川に浮かんでいる観光客用のボートって、こう、4人くらいのったらいっぱいみたいな細い舟なので…)
船着場からは船長のおじさんがひとりひとり川に落ちないよう、手を引っ張って乗せてくれます。
というわけで、いざ出発!
けっこうたくさんの船とすれ違います。
おもちゃのような街並み。
2日でホイアンの旧市街区を何周も歩き回っていたんですが、あたりまえですが、街を歩いていて見ていた景色と全然違います。
あっ、これ!
ね?!これが観光客用のボート。
あっ、これ。旧市街区と市街区を結ぶ橋。
世界遺産にも指定されている街だから、レトロムーディな雰囲気を想像していたのですが、旧市街区はともかく、対岸の新市街区は
「お台場!!!」
って感じに人もいっぱいで夜もピッカピカに橋とかオブジェのドラゴンとか光っていました。
いや、それが不満だった!というわけではなく、そういう来てみないとわからないことこそが旅のだいご味だなって。
岸から遠いあたりを走っていた時には大人しく席についていたにょろんでしたが、市街地のすぐそば、スピードを落としたあたりで、席をチェンジ。
船頭のおじさんに、後ろからの写真を撮ってもいい?
って聞いたら、もうそこにそのまま座ってていいよっていってくれたので、足を延ばして広々舟の後ろに座っていました。
朝市のあるマーケットも、外からみるとこんなかんじ。
市場の中を歩いている時もどこまでも広いなって思っていたけど外からみても、市場、ほんとうにどこまでも広い。
あっというまに日暮れ。
いや、あっと言う間って言うか、船に乗ってからあっというまに1時間が過ぎていました。
ホイアンのボートの乗船時間は、混んでると5~10分、すいてると20分くらいが相場……と聞いていたのに、30分たっても舟がいっこうに船着き場に戻る様子が無いことにびっくりしていたのに、まさかほんとに、ボートの立札通り1時間クルーズだったとは…!!!
ホイアンでちっちゃいボートに乗ってないから比べられないにょろんがいっても説得力無いのですが、
このサンセットクルーズ、本気でめちゃめちゃオススメです…!
あっ!
牛がいる…!!!
地上を歩いている時にはみかけなかった牛までみれて、大満足のクルーズでした!!!
おじさん、本当にすてきな時間をありがとう!!!
おじさんを写真撮っていい?ってきいたらポーズまでつけてくれました。
まとめ
いかがでしたか?
今回はホイアンの築200年古民家ホテル!ビンフンヘリテージに泊ってみたをお送りしました。
アンティークホテルに泊まれるだけでも嬉しかったのですが、ご飯もおいしくて、無料サービスも無料とは思えないくらいむちゃくちゃ充実していて、にょろんは大満足でした。
観光地のホテルって目まぐるしくサービスが変わっていくのが常なので次行ったときもこんなサービスとは限らないのですが、もしもう一度ホイアンに行く機会があったら、またビンフンヘリテージに泊りたいと思ったにょろんでした。
実際に泊った一個人の感想として、なにかしらの参考になれば幸いです!
ビンフンヘリテージホテル